- グローバル・スタートアップ・エコノミーの現状
- エコシステムのライフサイクル分析
- グローバルスタートアップ・エコシステムランキング2022 (トップ30+次点の地域)
- ランキング2022:新興エコシステムトップ100
- グローバルスタートアップ サブセクター (分野別)分析
- 創業者が自分の価値観をオープンにし、率直に語るべき理由
- ファンドレイジングを始める前に知っておきたいこと
- スタートアップにおける多様性がプラスに働く時、マイナスに働く時
- 新興エコシステムで強いコミュニティ意識を醸成するための3つのポイント
- メンタリングを正しく行うには
The Global Startup Ecosystem Report 2022
ランキング2022:新興エコシステムトップ100
新興エコシステムとは、成長の初期段階にあるスタートアップ・コミュニティのことで、今後数年間で世界のトップパフォーマーになる可能性の高いエコシステムの強みを紹介するために、ランキングという方法で紹介する。
主な調査結果
- オスロは上位20位 (19位)に入り、昨年から20位以上の大躍進を遂げた。これは、産業用IoTプラットフォームのCogniteとオンライン食料品のOdaという2つのユニコーンが、マーケットリーチの拡大に貢献したことを反映している。
- ミネアポリスは昨年から18ランクアップし、4位となった。5,000万ドル以上のExitが6件、10億ドル以上のExitが1件あり、パフォーマンススコアの向上に貢献した。
- マンチェスター-リバプールは、2021年から8つ順位を上げて6位となった。10億ドル以上のExitと、クラウドデータウェアハウス向け統合プラットフォームのMatillionがユニコーンになったことで、エコシステムの価値に78億ドルが追加された。
- インドの最近の成功は、チェンナイ (31-40位タイ)とプネー (51-60位タイ)の両方が順位を上げたことに反映されている。チェンナイのエコシステムでは、インドで創業後シリコンバレーに移転したビジネスソフトウェアのスタートアップ企業Freshworksが10億ドルでExitしている。
- ムンバイは新興エコシステムランキングから外れ、グローバル総合ランキングに入った (36位タイ)。10億ドル以上のExitが3件 (NykkaのIPO時の評価額70億ドルを含む)、ユニコーンが6件あったことにより、このような結果となった。
- ピッツバーグでは、Duolingoが36億ドルでExitしたこともあり、昨年から10ランクアップの13位となった。
- プラハは、5,000万ドル以上のExitが3件、10億ドル以上が1件あったことで、40位以上順位を上げ、41-50位タイとなった。これらの大きなExitは、パフォーマンスとマーケットリーチのランキングが上がることに反映されている。
新興エコシステムの上位100社は、合計で1兆ドルを超えるエコシステム価値を持ち、昨年から96%増加している。ヨーロッパと北米は依然として新興エコシステムの大部分を占め、ラテンアメリカ、中東・北アフリカ、アフリカはそれぞれ5つ、4つ、3つと、昨年と同じ数のエコシステムがトップ100にランクインしている。アジアは、新興エコシステムのランキングで、昨年の18件に対して17件が新しくランクインした。オセアニアは、トップ100に昨年と同じ2つの地域、ニュージーランドとブリスベンが新しくランクインした。
ファクターは1~10で採点し、1が最も低く、10が最も高い。詳しくは、「メソドロジー」をご覧ください。