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2021年に驚異的な成長を遂げたベンチャーキャピタルの資金調達は、2022年にはラテンアメリカで冷え込んだ。同地域では、アーリーステージの資金調達額が5％減少し、シリーズB+の資金調達額は72％減少した。シリーズBの取引件数も54％減少した。しかし、2022年の資金調達総額は、2021年以前の追跡されたすべての年の資金調達額を上回っており、この地域が長期的にも好調であることを示している。アーリーステージの資金調達額に占めるラテンアメリカのシェアは、2018年の1.7％から2022年には2.5％へと49％増加した。また、2018年から2022年の期間において、シリーズB+の取引数は65%増加し、シリーズB+の金額は143%増加した。この地域では FinTech が特に成功しており、同期間のシリーズA取引数の平均37%を占めている。

サンパウロはブラジルで最大の都市であり、テック系スタートアップの主要拠点である。ランキングで 2つ順位を上げ、現在26位に位置している。これにより、地域でトップランクのエコシステムとなり、トップ30+に名を連ねる唯一のエコシステムとなった。2021年の FinTech 企業Nubankの415億ドルのIPO、2022年1月の消費者金融スタートアップCreditasの3億1,000万ドルのシリーズFラウンド、2022年2月のデジタルバンクNeonの3億ドルのシリーズDラウンドなど、印象的な資金調達が行われている。

リオデジャネイロやフロリアーノポリスなど、ブラジルの他の都市も、2021年6月に導入された政府の「スタートアップのための法的枠組み」の恩恵を受けて、テクノロジースタートアップコミュニティを急速に発展させている。この法的枠組みは、企業が革新的な技術やビジネスモデルを試験することを奨励している。

主な調査結果

• 26位のサンパウロは、ラテンアメリカで唯一トップ30にランクインしたエコシステムだ。サンパウロはこの地域で最も評価の高い FinTech 企業、Nubankの本拠地であり、同社は2021年に415億ドルのIPOで上場した。2020年から2023年にかけて、このエコシステムは30位から26位へと4つ順位を上げた。
• メキシコシティは、新興エコシステムランキングで41～50位を堅持しており、この地域では最高ランクのエコシステムである。自動車取引プラットフォームのKavakは、2021年9月に7億ドルのシリーズEラウンドを実施し、GSER 2023の期間内でラテンアメリカ最大の取引を行った。
  
• ブエノスアイレスは、エコシステムの価値が70％増加、5,000万ドル以上のExit数が100％増加、また、最も評価額の高いユニコーンNuvemshopの評価額が31億ドルに達したことを受け、新興エコシステム・ランキングで51～60位に上昇した。
  
• ボゴタは、評価額52.5億ドルの消費者向けテック企業Rappiと、2022年にユニコーンとなったPropTechプラットフォームHabiにより、エコシステム価値が37％増加したこともあり、新興エコシステム・ランキングで61～70位に上昇した。